不完全規定モデルにおけるモデル選択の研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
データの真のモデル規定は現実の反映と方法論構成の前提として工学的研究においては基本的に重要な問題である.とくに, 予測的研究あるいは創造的研究においては真のモデル(分布)を事前に規定することは不可能であり(不完全規定モデル)モデル選択の問題が提起される.しかし, 完全規定モデルを前提とした従来の統計解析の方法論ではこれを達成することはできない.本報では真のモデルは二つの仮説のいずれかであると仮定し, 両仮説に対する相互的な仮説検定により真のモデルを選択する問題について基礎的な検討をする.この問題を決定損失関数に集約する.推定損失(2次損失)と検定損失(確率的損失)を結合した一般損失を導入することによって両仮説相互の比較を可能とする.二つの決定リスク空間に対する一様同位相による最適な決定をモデル選択基準とする.
- 1991-02-15
著者
関連論文
- 不完全規定モデルにおけるモデル選択の研究
- TE過程における許容基準 : モデル規定論序説
- 不完全規定モデルにおけるモデル選択
- [4] 併合の理論(第3報)逐次実験 : 不完全規定モデルにおける分散分析(第3回研究発表会)