作図作業の動作時間分析
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概要
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本研究では, 事務作業のなかでの作図作業において, その動作特性, 作業時間の見積りを目的とする.図形の大きさ, 使用する道具を変更して, 直線, 曲線, 円, 楕円, 三角形, 正方形など24種類の図形を対象に, 6名の被験者に, 30回ずつ繰り返して, 作図作業を実施させた.対象とした作図作業を, VTR撮影し, 分析した結果, 作図作業は, 鉛筆が止まっている停滞時間と, 図形を書く動作時間とに分割されることが判明した.また, 使用する道具によって, 3種類のグループに, 図形が分類されることがわかった.三つのグループごとに, 図形を書く動作時間と鉛筆の動いた距離との相関関係を調べた結果, 有意水準1%で高度に有意となり, また停滞時間を分散分析した結果, 有意差は認められなかった.これらの結果より, 三つのグループごとに、図形を書く作業時間を表わす式を算出することができ, 図形を書く作業の作業時間の見積りが可能であることが判明した.
- 1989-12-15
著者
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