イネ培養細胞のアミノ酸および蛋白質含量に対するベンスルフロンメチルの効果
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概要
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通常および10^<-5> M ベンスルフロンメチル (BSM) 抵抗性イネ懸濁培養細胞のアミノ酸および蛋白質含量に対するBSMの効果を比較した。対数増殖期に10^<-5> M BSM 処理により,通常細胞の分岐アミノ酸のバリン (Val),ロイシン (Leu),イソロイシン (Ile) 量は顕著に減少し,処理後48時間では無処理のそれぞれ25,25,49%となったが,他の主なアミノ酸はほとんど変わらないか増加した (Fig. 1, Table 1, 2)。一方,抵抗性細胞では,通常細胞より分岐アミノ酸含量は高く,他のアミノ酸も含め変動が少なかった。同様に,可溶性蛋白質量も,BSM処理により通常細胞では減少し96時間後では無処理の53%となったが,抵抗性細胞ではほとんど減少しなかった (Fig. 2)。アセトラクテート合成酵素 (ALS) は分岐アミノ酸によりフィードバック阻害されるが,その強さはVal+Leu > Val > Leu > Ileの順であった (Fig. 3, 4)。上記のアミノ酸5mM添加の時,通常および抵抗性細胞ののALS活性は無添加のそれぞれ39,41,45,58 ; 49,55,57,80%であり,抵抗性細胞においてフィードバック阻害が小さかった。このとき,Val+LeuとBSMの阻害は相加的と考えられた (Fig. 5)。抵抗性細胞では通常細胞と比べ,in vivo (培地にBSM添加) でのALS 活性の阻害もほとんどなく (Table 3),フィードバック阻害が弱いため分岐アミノ酸含量も高いことが,イネ培養細胞のBSM抵抗性と大いに関連しているものと考えられる。
- 1993-12-22
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