マツバイの生態型の差異とMCP殺草性について
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概要
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1.数地域からマツバイを採取し,生態型の差異とMCPの殺草反応について検討し,次の結果を得た。2.マツバイの越冬器官にはラ針状葉が完全に枯死し,その基部の節によく発達した櫛歯状の越冬器官を形成するタイプと,針状葉の枯死は少なく,その基部に越冬芽を形成するタイプの二種類があることが認められた。これらの越冬器官で翌春出芽能力をもつものは,それらの中心部の若い幼芽であった。3.プツバイの出芽率,出芽勢は採取地によって異なり,鹿児島,裾山,善通寺(西南暖地産)のものが高田,金沢,津産のものより旺盛で,この傾向は高温下より低温下で顕著であった。4.マツバイに対するMCPの殺草効果にもマツバイの採取地の差が認められ,鹿児島産>金沢産>高田産>福山産の順に効果が高かった。このような採取地別の差異はマツバイの生育状態,MCP処理後の気温の高低に関係なく類似の傾向を示しれなお,本試験の実施にあたり,マツバイの送付を賜った鹿児島農試,中国農試,四国農試,東海近畿農試,石川農試の方々に厚く感謝の意を表する。
- 日本雑草学会の論文
- 1974-09-15
著者
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