ニワトリにおけるスルファジメトキシンの非線形動態の原因について
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概要
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5羽のホワイトレグホン(オス, 8ヶ月齢)にスルファジメトキシン(SDM)の3用量(10, 30および90mg/kg)を静脈内投与後, 血中動態と総排泄腔からの排池物について検討した。30および90mg/kgの投与例で血中SDMは明らかな非線形動態を示した。投薬後初期の血中濃度消失曲線は用量の増加とともに緩やかとなった。各用量の血中濃度時間曲線下面積を用量で補正した値は用量依存的に増加した。主な排泄物はSDM, N^4-アセチル体および, β-グルクロダーゼあるいは塩酸により加水分解されない未知の代謝産物であった。未知の代謝産物の排泄速度時間曲線は30および90mg/kg投与例で, 排泄速度が限定され一定となった状態が認められた。このことから, ニワトリにおけるSDMの非線形動態の原因は, 主に未知の代謝産物の消失過程の飽和によると考えられた。
- 1986-02-15
著者
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