ヒラメ(Paralichthys olivaceus)における二つの異なる温度での酢酸ノルフロキサシン・グリシンの比較薬物動態学と組織分布(短報)
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概要
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ヒラメにおける酢酸ノルフロキサシン・グリシン(NFXGA), 新しく製剤されたノルフロキサシン, の薬物動態学を二つの異なる海水温度(12℃と20℃)で検討した. NFXGAは10 ppmと100 ppmの濃度で本剤を含有する海水に魚体を浸清する方法で投与した. ノルフロキサシンのヒラメ体内濃度が半減するのに要する時間(T_<1/2>)は, 20℃の時は, 10ppmで13.95±1.18時間, 100ppmでは11.71±1.32時間であり, 12℃の時の10ppmで16.61±1.47時間, 100ppmでは16.32±1.19時間に較べて有意に短かった. 平均体内残留時間(MRT)は12℃の時は, 10 ppmと100 ppmでそれぞれ194.87±29.88時間と1,222.37±161.45時間であった. そして, 20℃の時はそれぞれ168.42±25.85時間と606.14±122.75時間であった. 組織分布に関しては, 血漿, 筋, 腎そして肝でそれぞれ半減するのに要する時間は異なっていた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-10-25
著者
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Yun H-i
チャンナン国立大学獣医学校
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Oh T-k.
韓国生物科学生物工学研究所応用微生物学研究室
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Oh Tae-kwang
チャンナン国立大学獣医学校
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Park S-c
韓国生物科学生物工学研究所応用微生物学研究室