ネコの膵島における神経要素の免疫組織化学的研究
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概要
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ネコ膵島の神経線維における神経ペプチドおよび酵素の局在性を知るために, アビジン・ビオチン過酸化酵素複合体法および過酸化酵素抗過酸化酵素法による単染色および二重染色を実施した. 膵臓内神経節細胞はほとんどすべてがガラニンあるいは血管作動性腸ポリペプチド抗血清に, 半数以上が一酸化窒素合成酵素あるいはコレシストキニン抗血清に, さらに少数がボンベシンあるいはサブスタンスP抗血清に免疫陽性反応を示した. 神経節細胞の周囲には非常に多数の血管作動性腸ポリペプチドあるいはサブスタンスP免疫陽性神経終末が, 多くのボンベシンあるいは神経ペプチドY免疫陽性神経終末が, 中程度のカルシトニン遺伝子関連ペプチドあるいはペプチドヒスチジンイソロイシン免疫陽性神経終末が, そして少数の一酸化窒素合成酵素あるいはコレシストキニン免疫陽性神経終末が認められた. 膵島では血管作動性腸ポリペプチド免疫陽性神経終末がインスリン免疫陽性細胞集団の周囲に, チロシン水酸化酵素免疫陽性神経終末がインスリン免疫陽性細胞集団の周囲と内部に多く認められた. ガラニン, 神経ペプチドY, サブスタンスPおよびカルシトニン遺伝子関連ペプチド免疫陽性神経終末はインスリン抗血清に免疫陽性反応を示さない細胞集団の内部に多く認められた. これらの結果からネコの膵島における神経ペプチドの伝達および調節機構の形態学的な基礎が得られた.
- 1996-07-25
著者
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渡辺 徹
名古屋大学農学部動物形態情報学講座
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大森 保成
名古屋大学農学部
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古澤 賢彦
名古屋大学農学部生体機構学講座
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渡辺 徹
名古屋大学 農
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大森 保成
名古屋大学大学院生命農学研究科
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古澤 賢彦
名古屋大学農学部動物形態情報学講座
-
大森 保成
名古屋大学大学院生命農学研究科生物機能分化学講座動物形態情報学研究室
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