傾斜地基礎の概説
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概要
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傾斜地と基礎の関係を, 明らかにしこの傾斜地に設ける基礎の各形式における設計の考え方を説明している。日本の国土の大半を占める傾斜地について簡単に述べ, この傾斜地に設ける構造物の基礎は, 支持力を小さくするか, 根入れ長さを大きくとり安定した地層に床付けすることになるが, この時従来の斜面のバランスに手をつけずに, 反力を安定性の高い深い地層まで伝達せしめるのが望ましいとしている。また傾斜地に基礎をおいた場合に地盤中の反力がどのようになるかを調べた在来の研究報告を紹介し, 斜面の角度が大きいほど基礎の安定性が低下し, また傾斜角度に応じて基礎の位置を斜面から下げたほうがよいと述べている。傾斜地における基礎の設計上の考え方として基礎を, 直接基礎, ケーソン基礎, 杭基礎に大別しそれぞれの場合について在来の研究報告を基に説明し, 最後に傾斜面上に基礎を設ける場合, 比較的安定性のある深層地盤まで荷重を伝えたほうが望ましく, 最近は構造物の機能を守るため, 安定性の高い基礎形式, 支持地盤を求める傾向が強いと述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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