地下水の状態とその調査法
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概要
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地下水問題を二つに分けると, 建設工事に伴う地下水処理の問題と, 地下水利用に伴う問題とに分けられ, またこのほかに, 地下水は種々の見方で見られていると述べている。地下水の状態としては, 大別すると, 不圧地下水と被圧地下水の二つに分けることができると述べている。地下水の調査方法は問題の所在によって解析法とも関連して変わり, 調査費によって調査手法も制約されることもあるため, 調査目的に対して重要なことは「最低限必要な調査は何か」「その調査により判明することは何か」等を考慮して, 調査計画を立てるべきだとし, 主な調査方法を列挙している。ここでは地下水調査例として, 岐阜駅近傍での調査を述べている。それによると, 掘削に伴う湧水の検討には, 掘削部では鉛直方向透水性が, 周辺地盤に対しては水平方向透水性が支配的要因になるとしている。調査域が広域な場合については, 水位変動モデルに基づく調査と統計的モデルに基づく調査について述べている。前者はシミュレーション・モデル化であり, 後者は重回帰分析により求められるものである。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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