地下水に関する諸問題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この稿では, 地下水に関する一般的な諸問題を扱っている。地下水を地域特性の面でとらえたり, 地下水位低下工法の歴史の面でとらえたりしている。地域特性の面では, 日本が世界的にも地下水位が高い所であると述べ, オランダの干拓の歴史と比べている。工法の歴史の面では, ウェルポイント工法と深井戸工法の発展の歴史を述べている。また地下水位低下工法の現況として, 工法の分類を示している。また筆者が計画立案以来関係した長崎県樺島の地下ダムについて述べ, 地下ダムの特徴として, 河川ダムよりも満水後上流での貯留が継続される利点や, 堤高が高くなくても充分であることや, 地表を従前通り利用できる等があるとしている。地下水調査のあり方としては, 地下水開発のための調査と地下水規制のための調査の2通りの立場があるとして, 広域にわたる長期間の調査が必要であると述べている。また地下水問題の最近の動向として, 地下水から受ける影響とその対策が問題になってきたと述べ, 一般住民の意識も高まり, ときには過剰に問題がエスカレートしている場合もあると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク