ベノトぐいの設計施工例
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概要
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構造物基礎杭としての場所打ち杭工法の需要の増加の原因として, 技術の向上, 経済上の理由, 特に騒音公害防止といった社会的要請に対して, いわゆる無騒音・無振動工法であるという点がある。本稿では, 場所打ち杭工法の一種であるベノト工法についての設計施工例の紹介が, 主な目的である。ベノト杭はオールケーシングのために, 施工時の杭の曲がりが少なく, 周辺地盤への影響もない。また, 少々の固結砂層や玉石・埋木などの掘削も可能といった利点をもっているが, 機械構造が複雑, 杭先端の支持層の確認が困難, ケーシング引抜時に注意を要する, 機械自重が大きいなどの欠点がある。設計例として, 南郷通橋を紹介している。この橋は縦貫自動車道が札幌市街地を通過する高架区間の始点にあたり, 橋長63.112mの橋梁である。杭基礎の設計手順をフローチャートに示し, このフローチャートに従って, 地盤条件, 反力条件, 安定計算, 構造細目について述べている。施工としては, 掘削機据付けの問題, 掘削に関する注意事項, 鉄筋工, コンクリート工について述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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