大三島橋の下部工 : 基礎掘削とマスコンクリート
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本四連絡橋・大三島橋の下部工事は, 掘削土砂およびコンクリートの泡等が流出しないように干潮時に陸上から仮締切堤を築造し, 作業基地に設置したコンクリートプラントよりコンクリートを輸送して下部工工事を施工し, 海水の汚濁を極力防ぐ措置を講じて施工した。橋台付近の地盤には, 硬石が含まれていたため, その掘削法として発破方法が採用された。発破方法は, ブルドーザーによるリッピングを併用した盤下げ方式とし, 極力火薬類の使用量を少なくてすむように施工しており, 掘削方法が図で説明されている。コンクリートの打設は, 1日当たりの打設量が200cm^2程度という前提のもとに, 幅30mを4分割して, 1リフト1.2mで打設する方法が採られた。この方法は, コンクリートに温度応力が発生し, ひび割れの発生するおそれがある。そこで本工事では, 短期および長期のコンクリートの挙動を測定する目的で, 温度とひずみが測定された。その結果, コンクリートは断熱状態に等しい温度上昇になると考えた方が, 温度応力によるひび割れ対策上から好ましいと思われると筆者は述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク