重錘式岩盤掘削機(神鋼KPC-1200型) : その概要と施工実績
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本文では, 重錘式岩盤掘削機(神鋼KPC-1200型)の構造, 性能概要およびその施工実績8例について述べられている。本機の構造原理は極めて簡単である。すなわち, V型の十数本の切刃をもった4〜6t二重筒状の重錘をずり管をガイドとして, 油圧駆動のウインチによって0.5〜1.5m巻き上げた後, クラッチの切断によって自由落下させることを繰り返し行って, 岩盤に衝撃力を加え, 岩に局部的な圧潰とせん断破壊を起こさせて, 岩盤の掘削せん孔を行うものである。本機でのずり上げは, 掘削孔中央の250mmずり管による「エヤリフト逆循環水方式」を採用しており, 長径200mm級の大きなずりが十分に上がっている。本機の施工実績は昭和51年「大鳴門橋」着工以後8件あり, 転石玉石等の存在する複雑な地層の「場所打ち杭掘削機」として, また岩盤に根入れする鋼管杭の「基礎掘削工法」として, 一応の成果を得ている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク