海中基礎と洗掘
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
海上を横断してかけられる長大橋は, 工事全体の経済性を考えて, 陸地が最も接近している海峡部に路線が選ばれるため, その基礎は潮流の速い海中に設けざるを得ない場合が生ずる。このために設計・施工上多くの問題点が出てくるが, 洗掘もそのような問題の一つである。従来, 洗掘は河川を渡る橋梁の橋脚基礎を主たる対象に検討されてきたが, 本四連絡橋の計画が進む中で, 海中基礎についても注目されるようになった。海中基礎は, (1)潮流に対して迎え角をもつ, (2)海洋では, 流向がほぼ180°反転する往復流である, (3)潮流は毎日のものであり, 施工中の洗掘を考慮せざるを得ない, (4)波浪による洗掘を考慮する必要がある, など河川の橋脚とは異なり潮流の影響を受ける。本文では, 以上のような海中基礎の特徴が述べられており, 更に明石海峡大橋主塔基礎の潮流による最大洗掘深さと洗掘形状の把握, および洗掘軽減法として効果的な捨石工法を採用する場合の最適範囲の把握を目的として行われた水槽実験結果が報告されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク