中国上海宝山火力発電所オープンケーソン工事の概要
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概要
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中国における建設工事の報告例はほとんどない。本文は日中技術協力プロジェクトとしての宝山製鉄所自家発電所設備の中から循環水ポンプ室ケーソン工事をとり上げ, その概要をまとめたものである。わが国であればこのような施工は鋼矢板工法あるいは親杭横矢板工法が一般的であるが, 中国の現状では鋼材はほとんど輸入に依存していること, 中国側が施工実績の数多いオープンケーソン工法を熱望したこと, 上海地区の地盤状況は一様で土質的にもほぼ均一であり, オープンケーソンの沈下に好都合であること, などから本工法が採用された。このケーソンは正方形(40×40×16)で, 長江(揚子江)デルタ地帯で最大級の規模である。本文ではまず中国側の土質試験(柱状図, 土質常数)に基づく設計概要が説明されており, 次いで施工計画, 施工経過および施工結果が図, 表, 写真を交えて簡潔にまとめられている。そして最後に, ケーソン沈下の施工管理方法が日本で行われているような計測管理体制をとれなかったにもかかわらず, 施工結果が良好であった理由を要約してまとめとしている。
- 1982-06-15
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