わが国における技術開発例 : (11)RI法によるフィルダムの品質管理手法
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概要
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本文は, フィルダムの品質管理(密度あるいは締固め度の管理)にRI法を導入した経緯と成果のあらましについて, 高瀬・七倉ダムにおける試験・研究の中から二, 三紹介したものである。粗粒材よりなるフィルダムの密度管理には2つの制約が課せられる : (1)大型機械を駆使した急速施工に適応した迅速な測定法であること(管理の省力化), (2)所定の精度を十分に満たすこと(管理の信頼性), この観点からみると慣用法としての置換法(砂置換, 水置換)は問題が多い。他方, よく知られた密度および水分量の現場測定法の一つにRI法がある。RI法の主な特徴は[○!a]非破壊で測定できる[○!b]測定時間が短くデータサンプリング効率がよい[○!c]測定方法が簡単で人為的要素を排除できる[○!d]高い精度が期待できる, などである。本文は高瀬・七倉ダムにおけるRI法を利用した品質管理法の開発にあたって, こうしたRI法の持つ優れた特性を活用するため, [○!a]粗粒材料に適合した信頼性の高い測定器の開発, [○!b]実施工での品質管理に適用するうえでの諸問題解決のため, 試験研究を重ねた経緯と成果, を述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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