わが国における技術開発例 : (1)大深度地下連続壁工法
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概要
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地下連続壁工法がヨーロッパから我が国に導入されて既に20年が経過した。特にこの10年間に地下工事の急増と無振動・無騒音など施工環境の制約を克服する工法として急速に発展した。しかし最近, 対象構造物の多様化, 大型化, 深層化が目立ち, 大深度地下連続壁工法が要求されてきている。こうしたニーズに対応して開発された本工法は, 100m余の施工深度を1/1000以上の高精度で掘削可能とした技術と一連の施工システムよりなる。当工法の開発の直接の動機は東京瓦斯(株)の大型LNG地下貯槽タンクの建設計画にあり, 昭和52年末に開発着手以来, 短期間に多大な成果をあげることができた。本文ではまず, 開発経緯特に5項目の開発目標と開発項目を述べ, 次いで開発要点と特長すなわち掘削機械, 掘削管理, 給排泥水, パネル間継手部の清掃について説明している。そしてこの工法の施工例として上述のタンク躯体周囲に連続壁を設け, 地下水の浸入を防止した施工概要が紹介されている。更に, 地下連続壁工法の先駆者であるヨーロッパの現況と比較しつつ今後の課題が要約されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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