台場トンネル建設工事の特徴
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概要
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本文は台場トンネル建設工事の特徴的な諸問題を取り上げ, その要旨を紹介したものである。台場トンネルは京葉線の一部にあり, 東京湾岸地帯に新しく造成された大小の埋立て地を結ぶ延長7.5kmの長大トンネルである。その工事上および地質的特徴は, 東京港をはじめ各所で水底下にあり, トンネル掘削中大量の湧水や地山の流動化および流砂現象の防止対策を要すること, 沿線の大部分が軟弱地盤で, ところによっては著しい地盤沈下が進行していることなどである。トンネルの計画は施工条件に合わせ, 圧気式シールド, 泥水加圧式シールド, 沈埋ケーソン, 開削など多様な都市トンネル工法を採用し, 現在(1979年10月)大部分の区間で工事実施中である。本文ではまず工事概要を述べ, 次いで東京港横断部分でとられた沈埋工法, 品川ふ頭付近でとられた圧気式複線シールド工法, 13号地付近でとられた泥水加圧式シールド工法において, 上記地質的特徴と関連した諸問題を解決するに至った経緯を, 多数の図表・写真を交えて詳しく述べるとともに, 工事の現況報告がなされている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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