有限要素法の土留め解析への適用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
土留め掘削の解析は, 土質工学における最も難しいテーマの一つである。その理由は, 解析に土の特性, 壁体や切ばり支保工の断面・剛性および施工順序と方法などをすべて考慮しなければならないからである。筆者らは, このような複雑な要素を含む土留め解析に, 有限要素法(FEM)を適用して, その有意性を検討した。解析理論の概要では, 土の非線形解析と三軸試験からの地盤常数の算出法, 土留め壁の剛性および壁面と地盤間のスリップを考慮するためのリンケージ・エレメントなどについて述べた。検証事例としては, 川崎製鉄(株)の連鋳ピットの掘削について, 解析値と実測値を対比した。筆者らの他の検証例の結果を含めて, FEMの解析結果は実測値をよく説明でき, 本解析法が掘削問題に適用できる確信を得た。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク