軟弱地盤上の橋台に関する調査
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概要
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偏載荷重による軟弱地盤上の構造物の水平移動の原因究明およびその対策工法について, 昭和51年度から供用中の道路の橋台の現地実態調査結果をもとに検討し考察している。まず, 橋台変状の程度を表すために水平移動状況を3ランクに分け, 側方流動に関連すると予想される因子と移動の単相関を求めているが, 単相関から影響の大きい因子の選定を行うことは困難であるとして数量化理論より各因子の影響力の大きさについて検討を行っている。その結果, 順位の高い因子として, 1)軟弱層の強度(q_u), 2)軟弱層厚, 3)盛土高, を挙げている。また, 数量化理論からうまく解析されなかったプレロード工法の影響について, プレローディングを行った場合に橋台移動の例が少ないことを示し, その原因について考察している。更に, 移動の有無を予測する判定法として先に挙げた3つの要因の組み合わせた[F]値(C/γ・h×1/D)を導入しその判定基準としての妥当性を強調し, [F]値, プレロードの効果などをもとに, 「軟弱地盤上の橋台計画フローチャート(案)」を示している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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