砂柱を含む粘性土の強度特性
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概要
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軟弱な粘性土の改良方法であるサンドドレーン工法を対象として, 粘性土中に打設された砂中の効果を判定するために粘性土に対する砂柱の面積比を変えた供試体を作成し, 静的及び動的な強度試験を実施した。適用した試験の種類は静的三軸圧縮試験, 三軸圧縮繰返し試験, 動的三軸圧縮試験であり, 使用した供試体は砂柱のないもの及び砂柱径が4,8,12,16の合計5種類である。試験の結果次のことが分かった。静的な土の強さは側圧σ_3が有効的な強さの場合には, A_s/A_cが大きくなると砂の締まり具合によっては流動化現象が生じ強度が小さくなることを考慮に入れると, A_s/A_cが20〜30%前後の時が動的強さに有効であると思われる。以上のことから, 砂柱の径が400〜700mm程度あれば排水効果だけでなく, 圧密終了後粘性土中の砂柱は複合地盤としてせん断抵抗の増加が十分期待できる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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