超軟弱地盤の支持力機構に関する実験
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概要
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超軟弱地盤の表層数mを固化処理して, 仮設道路, 仮設地盤を構築する, いわゆる表層処理工法においては, 固化改良した表層部がいかなる機構で山土等の上載荷量を支持し, また下部の超軟弱土が上載荷重及び固化改良層を支持しているのか明確でない。そこで, 筆者らは超軟弱地盤の支持力特性を解明するために, 模型実験槽を使用して室内実験を行った。室内実験はあらかじめ含水比を調整した海底堆積土を実験槽に詰め, 載荷板を介して表面載荷を行い, 軟弱土の挙動を把握する方法によるもので, 実験槽は, 土中の挙動を観測するために側面にアクリル透明板を使用したA実験槽(平面90cm×25cm)と, 載荷時の地表面変位を広範に測定できるB実験槽(平面90cm角)の2種類を使用した。実験の結果, 超軟弱地盤の表面載荷により及ぼされる影響範囲は, 従来の支持力理論から導かれる影響範囲よりもかなり大きいこと, また載荷板の沈下量も大きく, 荷重増加に伴って釣合い場が外方へ拡大される等のことが判明した。これらの実験結果に基づいて実験式を提案した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
著者
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