超軟弱地盤における表層固化材の研究
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概要
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超軟弱地盤の表層処理工法における固化改良層としてはあまり強固なものを必要とせず, むしろ後の工事が可能な程度で経済的なものが求められている。そこで筆者らは, 鉄鋼産業から多量に副生される高炉水さいや排煙脱硫装置から生成される石こうに着目し, 普通ポルトランドセメント-高炉水さい-二水石こうの三成分を主材料とするヘドロ固化材について検討を行った。実施した試験項目は, 固化材の配合割合を変えてペースト状にした後硬化させた場合の強度, 試料土(U地区粘土, カオリン粘土, セリサイト+モンモリロナイト)を固化させた場合の三成分配合割合の違いによる強度発現の差異, 固化材の投入, 混練後の試料土のpH, X線回折による構成鉱物の固定などである。試験の結果, 粘土は単に硬化物中にフィーラーとして存在するのではなく, アクティブに硬化反応に関与し, 粘土の種類により固化材配合の強度発現性が異なること, pHについては当初固化材配合の影響がみられても, 24時間経過後には差が認められなくなる, 等の知見を得た。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
著者
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