ネジリ振動による砂質地盤の締固め試験(その2) : 動的単純セン断試験装置による室内試験結果
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概要
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ねじり振動による砂の締固めの有効性と適用方法とを検討する目的で行った室内試験結果について報告した。粒度分布の異なる3種類の乾燥砂を有孔載荷板と突固め棒によって締め固めた後1.3kg/cm^2の垂直拘束圧を加えた試料と, しかる後3種類のひずみ振幅をねじり振動により与えた試料を用意し, 各試料に動的単純せん断試験を適用して等価動剛性率を求めた。ねじり振動時のせん断波形は正弦波, せん断速度は0.5Hz, 各ひずみ振幅での繰返し回数は100回である。せん断試験時のせん断波形, 速度, ひずみ振幅も同様としせん断回数は1から100まで7段階とした。ねじり振動によるプレストレーンを加えた試料は, 垂直拘束圧のみを加えた試料よりも平均20%, 最大400%余りの等価動剛性率の増加を示したが, せん断回数の増加と共に均質化がすすみ, 効果が不明確となる。またプレストレーンを加えた試料では, そのひずみが大きいほどせん断中の等価動剛性率の増加が少なくて安定した挙動を示し, プレストレーンの効果と密度増大の効果が生じていると判断された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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