防振壁でRayleigh波を遮断するための一考察
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概要
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交通機関等の原因で生じるRayleigh波による地盤振動を障壁によりどの程度低減できるかについて解析・考察を試みた。解析仮定は次のようである。半無限に広がる地盤を考え, ニ次元弾性体として扱う。障壁は厚さHとし深さ方向には無限長であるとする。このような媒体を水平方向に平面波(Rayleigh波)のみが伝播するものと仮定して波動の変位を表す解析式を誘導した。次のような解析対象を取り上げ障壁による遮断効果について考察した。地盤は関東ローム層を想定する。障壁のポアソン比は地盤のポアソン比と等しいとする。このようなモデルについて, 障壁と地盤との密度比, ヤング率比及び波長比(入射波の波長に対する障壁厚の比)をパラメーターとして数値計算を行った。その結果, 障壁を設置する際の目安として次のような結論を得た。波長比については0.03〜0.08,また密度比は0.5以下, ヤング率比は0.1以下となるような障壁を設置することが望ましい。
- 1980-06-15
著者
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