矢板式基礎の構造特性に関する模型実験(上)
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概要
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橋梁基礎としてしばしば用いられる井筒状矢板式基礎に関する模型実験の報告である。実験の目的は, 阪神高速道路公団が大阪湾岸線で計画中の安治川橋梁の基礎として検討中の大型矢板式基礎(直径D=33m, 長さL=32.5m)の基礎的な設計資料を得るために, 模型矢板式基礎の力学的挙動を把握しようとしたものである。模型体は, 鋼管(直径59mm, 肉厚1.2mm)を継手管(直径8mm, 肉厚0.8mm)で直径0.8mと1.6m, 長さ1.6mの井筒状に連結したもので, 模型体の直径と長さの比D/Lは1及び0.5である。模型体に対する実験は, 静的載荷試験と振動試験であり, 実験の結果は橋梁と基礎(Vol.10,No. 6,pp. 27〜33)にも報告されている。ここでは, せん断試験と曲げ試験による継手特性, 静的載荷試験による模型体全体の応力と変形特性について述べている。その結果, 模型体のような矢板式基礎においては, 構造体の剛性は頂版による合成効果によって影響され, 鋼管の継手効果による影響は無視できるとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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