地盤改良効果の電気的測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
薬液注入の地盤改良効果を比抵抗測定法によって確認した原位置計測の報告である。ここでは, 注入液の地盤内浸透のために地盤中の比抵抗値が変化する現象を利用して注入てん充率を推定している。地盤改良の範囲は, 上越新幹線中山トンネル掘削立杭(直径6m)の外周分3mを対象とし, 掘削壁面の安定をはかることが主目的である。改良深さは, 深度139〜169mの区間で, 石英安山岩・溶岩・凝灰岩・固結火山砂からなっている。なお, 注入はソレタンシュ工法によっている。実際の地盤内比抵抗の測定は, マンシェットチューブを測定管として利用し, 電極棒測定方式によって実施している。注入前後での比抵抗値は, 等比抵抗値曲線としてまとめている。その結果, 注入後の比抵抗値は大部分が注入前の比抵抗値の0.7倍以下に減少していること, 比抵抗値から推定した注入てん充率は0.5以上であったとしている。同時に, 注入後のボーリングによって, 比抵抗値の変化から推定した改良効果を直接確認している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク