建設機械用タイヤの軟弱土に対する走行性能に関する研究
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概要
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わだちが形成されるような軟らかい土に対する建設機械用タイヤの走行性能に関する理論的及び実験的研究の報告である。軟らかい土に対する剛体車輪と剛性地盤土に対する弾性車輪などに関する走行抵抗, 車輪沈下量, けん引力, 駆動トルク, ゴムタイヤの変形ところがり抵抗についての解析を行い, 最終的に, 軟らかい土に対する弾性体車輪の走行性能を与える式を導いている。計算で求まるわだち深さ, 走行抵抗, けん引力, 軸トルクは, 実用的な範囲内で実験による実測値と一致している。また, タイヤ空気圧とけん引力との関係から, 空気圧を減らすことによって車輪沈下量と走行抵抗が減少して最大けん引力が増加することも分かった。タイヤ空気圧が臨界空気圧以上の場合には, 空気圧の変化は走行性能に影響を与えないので, 車輌の走向性を向上させるためには土質条件とタイヤの種類によって決まる臨界空気圧以下にタイヤ空気圧を下げることが必要であるとの指摘を行っている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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