地盤 : 構造物連成系のランダム応答
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概要
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D. G. C.の振動特性を失わぬよう有理関数で近似した弾性地盤, bi-linear形履歴特性の弾塑性境界層地盤および上部構造(せん断型多質点系)からなる連成系に対する動的応答解析。1)弾性上部構造に対し, 基礎地盤が軟らかくなると地盤のfilter作用が高まり逸散によるエネルギー消費が増大して上部構造の変位応答は著しく減少する。地盤が硬く上部構造への入力エネルギーが大きいと, 周辺地盤の塑性化による履歴減衰が働き, 上部構造の応答を抑制する。2)弾塑性上部構造に対し基礎地盤が硬く相互作用が弱い場合, 上部構造の履歴減衰が有効に作用するため, 上部構造の応答は弾性応答より小さい。相互作用の強い場合は, 地盤のlowpass filter特性によって, 上部構造の塑性化に伴い応答はかなり増幅される。3)以上より軟らかい地盤上の中低層建築物については, 弾性的に挙動すると考えられる場合には, 地盤との達成効果は有利に作用するが, 激震時のように弾塑性挙動が考えられる場合には, 効果はあまり期待できずむしろ不利になる場合もある。
- 1978-09-15
論文 | ランダム
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