埋立てによる周辺地盤の変形と対策
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概要
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東京の下町低地のように, N値0〜3の軟弱なシルト層が厚く堆積している地盤上に盛土を行うと, 沈下・横移動・膨れ上がりなどの地盤変形を生じることが多い。ここでは, 沖積地盤上の運河を埋め立てたときの周辺地盤の変形事例から, 側方流動と圧密に着目し, 主として有限要素法と三笠の理論を用いた変形解析を行い, 対策工法の検討を行った。この結果, 1)周辺地盤の変形は, 施工中および埋立て後2か月間程度は側方流動的であり, その後は圧密による沈下が著しい。2)有限要素法を用いた解析結果が実際の地盤の動きに近い解を与える。3)対策工法として鋼矢板を打ち込む場合には, 剛性よりも根入れを長くしたほうが効果がある。4)埋立て荷重を6.5t/m^2から4.6t/m^2に減らすと, 鋼矢板工法(IV型, l=20 m)に近い効果があることなどを示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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