山陽新幹線新関門トンネル海底部破砕帯の掘削
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概要
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山陽新幹線新関門トンネルは関門海峡海底部において厚さ20 mの断層粘土を伴う幅40 mの断層破砕帯に遭遇した。海底部で, しかも土かぶりが30 m程度と少ないため, この破砕帯を安全に掘削するために必要な各種地質調査を行ったのち, 長孔水平ボーリングで前方の地質を探り, 小断面の調査坑を先行させることにした。破砕帯の区間ではあらかじめ引抜き鋼管を掘削断面の周辺に打込み, 薬液注入を同時に施工することによって周辺地山のゆるみ, ヒービングを防止し閉合断面を形成するパイプルーフ工を採用し成功をみた。これにより大断面の本坑においてもあらかじめ前記工法により地山を強化したのち, 多段式側壁導坑先進上部半断面リングカット工法を採用し, 無事掘削を終了した。各段はそれぞれ一気に掘削したのち中埋コンクリートを全面てん充することとしたが, これはコンクリートの全面てん充により地山のゆるみを防止することと, 注入の際, 薬液が空間部に漏出するのを防止し注入効果をあげるためである。これらは短区間の悪地質を克服する工法として有効な例の1つであろうと思われる。
- 1978-09-15
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