地スベリ, 斜面崩壊とその対策
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概要
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崩土災害が多くなったのは, 最近の気象状況の変化によるともいわれているが, ここでは, 主に国土開発による被害の対象区域が著しく増加したことによると述べている。崩災が増加するにつれ, これに対する世間の関心も高まり, その対策が強く要望されるようになってきている。この機会にいま一度この種の災害を見直し, この対策について検討している。崩土災害の難を避けるためには, 地すべりや崩壊の発生する地域に居住したり, 公共建造物や施設の設置を極力避けるべきであるが, 狭い国土ではそれもやむをえない場合もある。この場合, 事前に避難の措置やできる限りの防止施設の計画がなされていなければならないと述べている。また, 退避の成果を十分にあげ, 防止工事の効果を完全に果たすために, 地すべりや崩壊の現象そのものの究明をさらに進めることの必要性を指摘している。このため, 崩災を受けた地域での調査, 研究が重要であり, 災害の復旧を急ぐため, これらがなおざりにされてはならないと述べている。さらに, 防止工事については問題が多く残されているが, この解明は事後の調査と研究にゆだねられている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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