土の凍上特性に関する実験的研究(その1)
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概要
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最近, 地盤の凍上現象に起因する諸問題, 特に低温液化ガス貯蔵タンク周辺の凍上作用や寒冷地における建物基礎の浮上がりなどに対して多大な関心がもたれている。本報は地盤中の凍上作用や基礎あるいは低温液化ガス貯蔵タンクの地下壁体に作用する凍上圧について解析する目的で, 2種類の土を対象として行なった凍上特性に関する基礎実験結果をまとめたものである。実験は凍上実験装置を使用して行ない, 一定の拘束圧下において温度条件を種々に変化させ凍上量と凍上圧との関係を求めるとともにこの関係を支配するパラメーターを調べた。また, 試料の凍結が始まってからの任意時間における凍上量と土中への移動水量を測定した。実験の結果, 冷却温度を一定にした場合にはアイスレンズに起因する凍上量は試料の拘束圧に関係なく経過時間の2乗根に対して直線関係にあり, この傾向は温度コウ配と動水コウ配との間に比例関係があるという概念によって説明されることが明らかにされた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
著者
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