粒状体の流出について(その2)
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概要
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粒状体の流出というテーマに関して, 前報では円筒形の貯蔵ビン(内径6cm, 高さ90cm)に詰めた豊浦標準砂が底部の円形流出口から流出した際の試料高さと流出量の関係, 流出口径と流量の関係を求め, いくらかの検討を加えたが, 今回は実験をさらに精度よく行なうために内径15cm, 高さ180cmの貯蔵ビンを製作して前回と同様な実験を行なうとともに, 試料内に埋設した土圧計により土圧を測定した。実験の結果, 流出口径が10mm〜50mmの範囲では流出量は流出口径の2.55乗に比例し, 流出状態から静止状態に移行した際に流出口に作用する圧力は流出口径の1.1乗に比例するという結果が得られ, これらの値は前回の実験結果の値よりも確度が高いと判断した。土圧測定結果では, 試料を詰めた際の土圧分布は試料面からある深さまでは深さに比例した土圧分布となり, それよりも深くなるとほぼ一定値を示した。またいったん流出させて試料表面が5mm沈下したとき流出を止めた場合の土圧分布は, 上述の土圧分布に対し流出口に近い下部では著しい減少を示し, この結果から前報で演繹した諸結果の裏付けが得られた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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