粘性土の強度回復に関する2,3の検討(その2)
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概要
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本報は粘性土の強度回復に関与するチクソトロピー現象を解明する目的で行なっている一連の室内実験に関するものである。前回の報告では粘土鉱物, 養生温度, 養生日数をパラメーターとしてその影響を明らかにしたが, 今回はさらに含水比を加えた実験結果についてまとめた。使用した試料はモンモリロナイトを主とする自然粘土とカオリナイトを主とする自然粘土の2種類で, 含水比の調整を行なったのち練返してモールドに詰め, 温度を5℃および30℃とした恒温恒湿そう内で最長60日間養生して室内精密ベーン試験機により強度を求めた。結果として, 強度回復率は, 養生期間が長くなるとともに, 試験時含水比の高いほど, 30℃の高温養生では増加し, 5℃の低温養生では減少する傾向が認められた。低含水比の粘性土の強度回復性状は, 養生温度による影響をあまり受けず, 高含水比のものほど影響を受けやすい。試験時含水比, 養生温度, 養生日数が相互に関連をもって強度回復性状に影響を及ぼすと思われる。含水比とセン断強さとは直線関係にあることから関係式を提案した。
- 1978-03-15
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