粗粒材を対象とした可搬式一面せん断試験機の適用性に関する2,3の考察
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概要
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近年, 大規模な宅造工事や山岳道路工事の増大にしたがって, 設計ならびに施工管理のためにレキを含む粗粒土のセン断強さを求める必要性が生じてきているが, 標準的な一面セン断試験機の適用ができないところから, 筆者らは最大粒径50mm程度のレキを混入した試料土のセン断試験が可能な可搬式一面セン断試験機(セン断箱の内法50cm×50cm×40cm)を試作し, 同一材料(緑色片岩, 凝灰岩)について他の大型一面セン断試験機と比較実験を実施した。試験方法はすべて等圧セン断でセン断速度を毎分0.2%とし, 試験条件として最大粒径とセン断箱の寸法との比を1/10,試料の初期間ゲキ比を同一にした。試験の結果, セン断時の体積変化量などについてはいくらかの相違がみられたが, セン断強さ(φ)については実用的にほぼ一致した値が得られており, 粗粘土を対象としたセン断試験に関する試作機の適用性は良好であると判断した。また, 標準砂を使用して標準型の一面セン断試験機と比較試験を行なった結果においても, φについてよい一致を示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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