成層構造をもつ基礎地盤の動特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この研究は, 構造物が直接地表面上にのる場合を対象に, その基礎地盤の基本的な動特性を明らかにすることを目的としている。地表面上の基礎構造物に各種の加振力が作用する振動問題を波動論に立脚して解析し, 基礎の変位応答と加振力の比の形で両者の関係を規定する伝達関数に相当するDynamic Ground Complianceの一般的な解析的表現を導いている。そして, 典型的な層構成の場合の数値解析を行なって基礎〜地盤系の動特性に関する基本的な諸性質を明らかにして, この系列に属する諸研究の総括を試みようとしている。結論の要約はつぎのとおりである。(1)D.G.C.はstiffnessの逆数の元をもち, 構造物周辺の基礎〜地盤系の動特性を総括的に表わす力-変位間の複素伝達関数である。(2)その虚数部は地盤構造に基づく波動の逸散による減衰と媒体の内部減衰作用に基づく波動の消散による減衰を表わす。(3)地盤を構成する媒体にVoigt solidを選ぶとき, 粘性係数の増加とともに共振点付近の振幅変動が緩かになって低振動数側へ移行し, かつ高次の共振点ほど振幅の変動が平坦化される。
- 1978-03-15
論文 | ランダム
- 21世紀, 情報社会におけるクライシス コントロール
- 脳波のパタ-ン変化抽出のための波形認識法の検討
- NMRと低温工学 : 日本核磁気共鳴学会の発足に当たって
- 対談 海外の日本人--医学・医療(22)加藤文子--マニラ在留邦人の保健指導
- 台風の進路別降雨分布について