ケーソンおよび脚付きケーソン基礎の模型振動実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本州四国連絡橋の長大ツリ橋橋脚基礎としての脚付きケーソンの振動特性を, 室内模型実験によって調べた報告である。実験の対象としたケーソン基礎は, 明石海峡大橋主塔橋脚, 地盤は洪積の砂レキからなる明石層で, 地震時の設計変形係数は3900kg/cm^2である。模型基礎および地盤の次元縮尺は, 相似律を参考にして, 長さ1/150,時間1/5,密度1/2とした。模型地盤は, 単位体積重量1g/cm^3,弾性定数E=5kg/cm^2,底面4m×4m, 厚さ90cm, 周辺自由のアクリルアマイドのゲルで作られた。模型の普通ケーソンは, 底面20cm×40cm, 高さ45cm, 脚付きケーソンは, ケーソン基礎の底面に直径2cm, 長さ20cmのクイを12本取りつけたものである。実験は, 基岩部入力に相当する加振台振動機と基礎天端に設置した小型起振機による振動試験および水平載荷試験である。また, 実験の考察では, FEMおよび2自由度力学モデルの検証も行なっている。ケーソンおよび脚付きケーソン基礎の振動応答値には, それほどの差がなかったこと, ケーソン基礎の設計に対しても2自由度力学モデルを適用できることなどがおもな結論である。
- 1977-12-15
論文 | ランダム
- 雑誌『被服』と『戦時の本染』 : 十五年戦争下の染色事情(人間環境学)
- Fundamental Researches and Developments on Fine Crystalline Ice Slurries in Japan
- 接着剤の安全性と法規制
- 砕石マスチックアスファルトによる橋面防水層への適用
- Growth of ZnMn_2O_4 and CoMn_2O_4 Single Crystals by Chemical Transport Method