斜面上の大口径深礎グイの水平抵抗 : 中央自動車道沓掛工事
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概要
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岐阜県中津川市における日本道路公団中央自動車道沓掛橋(橋長154m)の橋台工事における現場実験報告である。実験は, 実際の橋台基礎を用いて行ない, 山岳地帯の斜面上に構築する橋台基礎の設計に必要な基礎データを得ることを目的としたものである。橋台を構築する斜面は, 傾斜30°〜40°で西南に向いており, 表土, ガイスイタイ積物, 風化岩盤, および流紋岩質溶結凝灰岩の基岩からなる。橋台は, 直径2.2m, 長さ12mの深礎グイ6本のクイ頭部分をフーチングで連結したものである。実施した試験は, 一般的な土質調査(標準貫入試験, プレシオメーター試験を含む), 平板載荷試験, 単グイ水平載荷試験, 群グイ水平載荷試験, 強制振動試験などである。これらの試験結果に基づき, 群グイや斜面傾斜の影響を考慮した場合の深礎グイの支持力, 横方向地盤反力係数, 基礎の振動特性などについて論じている。特に, 本工事における直径2.0〜2.5mの深礎グイの設計では, 設計横方向地盤反力係数として, 硬岩10kg/cm^3,軟岩5kg/cm^3,土砂1〜3kg/cm^3を用いた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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