生石灰パイルを用いた地すべり防止
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概要
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生石灰パイルを打設することによって斜面の安定をはかった工事報告であり, 改良斜面上には道路用低盛土が施工される。上智大学秦野キャンパス(神奈川県秦野市)は関東ロームに厚くおおわれた洪積台地の丘陵地に位置しているが, ところどころにスベリ深さ2〜3mの表層スベリがみられる。構内道路は一部分盛土になるために斜面安定を行なう必要があった。現場実験の後, 直径35cmの生石灰パイルを, 間隔2mで正三角形配置に打設した。打設本数は124本, 延べ390mである。これによって, 傾斜方向に15m, 斜面沿いに60mの部分を改良したものである。現場実験では, 静的コーン貫入試験, サンプリングした乱さない供試体の一軸や三軸圧縮試験によって打設パイル間の地山の強度増加を論じている。また, 本工事においては, 地工の地中温度と間ゲキ水圧を測定している。特に, パイル打設5日目で, パイル中心から50cm以内の地中温度は20℃, 1m離れたところでは5℃上昇した。
- 1977-12-15
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