リビア・アラブ共和国のクジ・カーム・プロジェクトからの報告
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概要
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リビア国, トリポリから地中海に沿って東へ150km, 内陸へ20km入ったところで行われているアースダム築造を中心としたかんがい事業の現地報告である。プロジェクトの中心は, 9月から翌年4月までの雨期に降るわずか190mmの降雨量の雨によってもたらされる地表流下水をせきとめて, 農業用水に用いようとするものである。3つのダムのうち最大のものの堤体高さは50m, 長さは629mで, コアとランダム材として風積土のレスを用いるのが特徴である。細粒含有率70%, 日本統一土質分類で(ML)に分類されるレス土の土工特性はすぐれたもので, JIS A 1210 1.1(b)の締固め方法による最大乾燥密度は1.90t/m^3以上, 最適含水比は10〜12%, 最小透水係数は最適含水比より2%湿潤側で1×10^<-7>cm/sec以下である。また, プロジェクトにおける著者らの役割に関する記述は, アラブ諸国内で土木工事の施工およびコンサルタンツ活動を志すものにとって, 有用な情報を提供している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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