風化片岩の締固め, 透水性に関する実験的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ロックフィルダムのコア材としては特異な材料である風化片岩をコア材として使用するために, 風化片岩の最大粒径およびレキ率が締固め試験および透水試験結果に与える影響を調査した。最大粒径に関する実験のための粒度調整として, 最大粒径が25.4,15.9,4.76,2.0mmになるようにフルイ分けし, レキ率の変化に関する実験用としては, 4.76mm残留分と通過分とにフルイ分けして, JISの方法に基づき締固め試験および変水位透水試験を実施した。試験結果をまとめると次のようになる。レキ率と最大乾燥密度との間には直線関係があるが, この関係を表すWalker-Holtzの理論値と実験値とを比較した結果では, 締固めエネルギーが高い場合のレキ率15%までの範囲を除いてよい一致がみられなかった。締固め土の透水性に与える影響に関しては, 最大粒径よりも細粒分含有率が卓越し, 最大粒径が3〜25mmの範囲では透水係数はほとんど変化しなかった。レキ率が30%程度までは透水係数にほとんど変化が認められないが, 30%を超えると透水係数は急激に増大した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク