方解石と石灰岩内部を伝播する弾性波の速度について-第1報-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
異方性体である方解石の内部を伝ぱする音波の速度を測定し, その集合体である石灰岩の内部を伝ぱする音波の特性を調べている。実験方法は, 一般的なパルス・トランスミッション法を用い, 方解石および石灰岩の円筒形試料の弾性波速度を測定するものである。その結果, 次のことを得ている。(1)異方性媒体の弾性波速度は, 縦波について波動の伝ぱ方向と振動方向のなす角の余弦による補正で第1近似として良い値が得られる。横波では, 同様の補正でよいが振幅の方向が一定な発受振子を用いないとよい精度は得られない。(2)石灰岩中を伝ぱする縦波の速度は直径と波長の比をとる時, この比が大きくなると低下し, Bancroftの計算結果と類似する。(3)石灰岩中を伝ぱする弾性波速度は, 小寸法試料では粒径が大きくなると低下し, 大寸法試料では粒径が大きくなっても低下せず, 試料直径が見かけ粒径の最大値の6倍, 体積換算で500倍では, 方解石の異方性が試料全体に与える影響は無視できる。
- 1977-12-15
論文 | ランダム
- ハンチントン病研究から学んだこと
- 臨床医学の展望(14)神経病学--血管系を除く
- チャネル病--神経系に起こるチャネルの異常 (〔2001年8月〕第1土曜特集 神経疾患の分子医学) -- (自己免疫・虚血・感染症)
- 卒後初期研修および関連領域研修のあり方
- 不随意運動をめぐって