土質コンサルタント : ことに海外における活動について
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概要
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わが国のコンサルタンツ界の現況では, 海外での仕事にはあまりにも問題が多く, 若干の抜本的な改善が焦びの急である。コンサルタントとしての使命は, 単なる調査結果とか計算解を求めることではなく, これらの結果に基づいた土質専門家としての工学的判断を下すことにある。海外で, コンサルタントといえば, 欧米流の役割と能力とを期待することが多いから, 日本のコンサルタントは自国ではやったことのない高次な仕事を行なわねばならぬことになる。コンサルタントのレポートについても, 充実した内容であることはもちろんのこと, 英語の場合, 論理的形式を重んじることは, 日本語の比ではないから, われわれとしてはいくら注意してもしすぎることはない。海外で期待されるコンサルタント像と国内に存在するコンサルタント業務とが一致しないことを具体的に認識し, その差を埋めることを真剣に考える必要がある。現在海外において日本のコンサルタンツが直面する問題は, 大部分, 本質的にはトップ・マネジメント以下各人の意識と訓練の問題であり, 組織としての体制と能力の問題である。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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