水平力を受ける斜組グイの設計について
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概要
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現行の設計法によると, あまりクイ頭変位が問題にならず, しかも地上にクイが突出していない場合には, 水平力を斜組グイでもたせるのと直グイでもたせるのとで許容支持力が著しく異なり, 斜組グイのほうがずっと小さい。この点に疑問を感じた著者は, 次の仮定に基づいて, 斜組グイの新しい計算法を提案した。仮定としては(1)静力学的支持力公式により求められる極限支持力以下の軸力では, クイの沈下は弾性沈下と考え, 軸力が極限支持力に達したら変位は無限に大きくなるものとする。(2)曲げモーメントにより, クイの最大応力が降伏点に達したらそれ以上の曲げモーメントには抵抗できず, 変位は無限に大きくなるものとする。(3)クイの変位には, 局部座屈や全体の座屈の影響は一切考えない。このような, 塑性設計的な考え方を導入すれば, 極限支持力は斜組グイのほうが大きいこととなる。この計算法の適用範囲は, 変位があまり問題にならず, 鋼グイを使用し, 砂地盤に限る。また荷重は一方向からしかかからない場合に限られる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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