万博の建物・土および基礎
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概要
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昭和45年3月より6か月間, アジアで初めての万国博覧会が大阪の千里ニュータウンの近くで開催された。この場所は大阪平野を囲む丘陵地にあり, 地盤は大阪層群の非常に締った砂層やかたい粘土層からなる。施設の主体構造は鉄骨であり, 基礎としては大部分がクイ打ち基礎(イギリス館のみベノト基礎)である。上部構造は日本の建築基準法にそって設計されている。万国博の施設は大部分が展示館で, それぞれの国や企業のテーマを誇示するものであるから, 構造物として観るとき, 特異なものが多い。数多い施設のなかで筆者が興味を感じた次の9つの施設を紹介している。日本政府館, イギリス館, アメリカ合衆国館, ソ連館, オーストラリア館, 東芝IHI館, ワコール・リッカー・ミシン館, クボタ館, 富士グループ・パビリオン。今回の万国博の場合, 適当に起伏のあった地盤をわざわざ平たん化し, 排水を悪くし, 景観的利点を殺したことが惜しまれる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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