特殊型フォイルサンプラーの開発とその適用性
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概要
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地表下の地盤試料を連続して, 乱さない状態で採取できる特殊型フォイルサンプラーを開発した。サンプラーは試料の収納にフォイルサンプラーを用いて内管系とし, 地盤中への押込みの回転式堀進機構である外管系を装備し, 内管の押込み力2 ton, 外管の引上げ力は10 tonで, 最大サンプリング深さは80 mである。外系140 mmの外管掘進のため泥水循環装置を, 長さ2.5 mの内外管の継足し, 解体のため高さ7.4 mのマストを備え, 重量 5 tonの全装置を2.2 m×5.2 mの4輪タイヤからなる台車にとう載している。採取試料の直径は, 64〜66 mmで一回の押込み操作で得られる試料の長さは最大約15 mである。サンプラーの適用性を明らかにするために8地点で, 約800 mの試験サンプリングを行ない, 地盤条件を砂質, 粘土質に分け, 強度をN値で表わし, 適正なカッティングエッヂの長さと内径, 泥水の量と圧力, ビット回転数, 給進速さなどの使用条件を定めた。その結果乱さない試料を100%に近い採取率でサンプリングでき, 従来困難であった洪積層, 軟岩などの硬質地盤, 固結力の少ない砂質土の連続サンプリングが可能になった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-09-15
著者
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