逆T型鋼製擁壁に作用する土圧
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概要
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高さが約5mの実物大の逆T型鋼製擁壁の模型実験を行ない土圧と変位の測定を行なった結果を述べたものである。土圧を測るため通常の土圧計を用いたほかにスチール製のパネルと18個のロードセルにより垂直合力と側面摩擦も測っている。計器の精度は10%であるという。測定結果を解析して土圧分布や主応力分布を与えている。結果は(1)裏込めが水平であっても前壁と底板上に相当な摩擦力が働き, これは材料の圧縮性と施工の過程のため生ずるとして説明される, (2)周摩擦のため主応力線は壁高の範囲にわたって壁の影響を受ける, (3)前壁から相当離れた所で鉛直土圧と水平土圧の比はポアソン比と変形係数によって決まり, 土圧は静水圧的分布をなす, (4)この土圧よりは壁土圧のほうが小さく底板摩擦が効く, (5)底板の土圧合力の応力点は中点より後方にあることなどである。しかし土圧に及ぼす変位の定量的影響については明確にされてはいない。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-09-15
著者
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