任意の交角を持つ直立ノリ面の安定解析
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概要
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2つの鉛直面が角(α)をなして交わる3次元的土構造物の限界直立高さを解析したものである。方法は3次元崩壊機構と剛塑性体に関する上界定理によった。すなわち斜面を対称的に2分する鉛直面内に中心を持ち, 任意半径の円で地表面をカットする。その交線上の各点と斜面先きを対数ら線で結ぶようなスベリ面を考え, 内, 外力仕事を等値してN_s=H_cγ/c(H_c : 限界高さ)を計算し, それが最小になるように解析したものである。その結果として, (1)αが増すと, H_cは段々減るが, α=45°〜135°の間では減り方が少ないのに反しα=160°〜180°ではH_cが大きく減る, (2)α=180°では2次元解析値と一致することが示された。本解法は, 通常の安定計算では取り扱えない複雑な3次元問題の解法として有力であり, 地表面に表面荷重がある場合にも適用しうるものであって, 下界定理を考慮していないため精度や妥当性は直接確かめられないが, 上記(2)から考えて十分利用できるものと主張している。
- 1977-09-15
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