模型基礎による飽和粘土の三次元圧密
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概要
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一次元圧密理論でもって予測される沈下量とその進行速度は実際に観測されるものとほとんど一致しないという事実から, 三次元理論より予測する試みでその精度の向上が計られてきている。これら圧密理論の適用性を模型実験的に検証することが本研究の目的となっている。76cm および 100cm 立方正方体の飽和粘土の表面上に, それぞれ円形および矩形の剛性板を置き, この上から 0.5kg/cm^2 の荷重強度で載荷した。この時, 載荷部以外の定点で沈下を測定する。圧密沈下量およびその進行速度について, この測定結果といくつかの圧密理論から予測される値とを比較した。ただし, この比較のために用いられる粘土の諸定数は前もって標準圧密, 三軸圧密などの予備試験より定められたものである。この結果, 沈下量については両者にあまり差異がないものの, 沈下速度は一次元理論より予測されるものが測定値よりかなり遅れること, この速度予測については, Biot 理論が比較的良い近似を与えることなどを明らかにしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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